「初期費用ゼロ、成果が出たら報酬でいい」——10年来の恩人からのその依頼が、Fish GEO のはじまりでした。SEOの常識に絶望し、自分の得意な領域に戦い方を切り替えたら、1ヶ月で本物の問い合わせが届いた話です。

「いたずらメールかよ!」

2025年の秋、私はパソコンの前で膝から崩れ落ちていました。

ことの始まりは、10年来の付き合いがある社長さんから「集客」を請け負ったこと。それも初期費用ゼロで。

私はWebサイトのコードは書けますが、集客そのものを生業にしているわけではありません。それでも引き受けたのは、その社長が、フリーランスになったばかりで実績もなかった私を信じて仕事をくれた恩人だったからです。

「チラシを撒いても効果が出ない。ウェブ広告はよく分からないし、やりたくない。何とかならんかい。仕事が取れたら、そこから報酬を払う」

普通なら断る依頼かもしれません。でも、恩人の切実な顔を見てしまったら、首を縦に振るしかありませんでした。

SEOの解説を読むほど、絶望した

初期費用ゼロとなると、選択肢はSNSかSEO。キラキラしたSNSの世界は自分には無理だと即座に諦め、SEOの調査を始めました。

これが地獄でした。

「SEO」で検索して出てくる解説サイトは、どれもやたら長いだけで、知りたいことに辿り着けない。Googleの順位を上げるために最適化された文章は、「結局何が言いたいのか分からない」。人間ではなくGoogleに読ませることしか考えていない文章に、頭が痛くなりました。

書店で分厚い専門書を数冊買い込んで試行錯誤しても、やはり地獄。「これは大手が予算と時間をかけて成立させるやつだ。素人が本を読んで勝てるほど甘くない」——目の前には絶望しかありませんでした。

若手マーケ社長の一言で、点と線がつながった

そんなある日、若手のWebマーケ会社の社長と話す機会がありました。集客専門の会社です。「コンサルをお願いしたい」という欲をグッと抑えて話を聞いていると、彼の口からこんな一言が漏れました。

「昔は力技だったけど、今はAIを使って楽になりました。こういう情報の構造を用意して、あとはAIに書かせて地道に。それだけです。検索1位も取れるし、問い合わせも来ますよ」

その瞬間、バラバラだった点と線がつながりました。

「それはSEOじゃない。私が得意なバックエンドの実装領域そのものだ。私がやったら、もっと速くできるんじゃないか?」

「SEOの常識」を捨てて、サイトの裏側を作り替えた

そこから、本で読んだ「SEOの常識」を一旦すべて捨てました。

記事の量産をやめる。競合の強い領域では戦わない。代わりに、自分の得意な技術でサイトの裏側——AIが読み取る構造化データ(JSON-LD)——を徹底的に作り変える。

正直、これが正解かは分かりませんでした。でも、既存のやり方が通用しないなら、自分の技術を信じるしかない。自分ひとりでやるなら、お金もかかりません。

1ヶ月後、メールボックスに届いた“本物”

実装とリリースから約1ヶ月。恩人のサイトの問い合わせフォームから、1通のメールが届きました。

「キター!」とテンションMAXで社長に電話。その30分後、もう1通。今度はあからさまな海外ドメイン、怪しい文字列のメールアドレス。

「いたずらメールかよ!」——上がったテンションが一気に下がりました。30分前に転送したメールも、質の悪いスパムだったのでは。恩人に恥をかかせただけでは。

恐る恐る、その「怪しいメール」に詳細を問う返信を送ってみました。数分後に返ってきたのは——詳細な図面と、具体的な希望スケジュールを添えた、メチャクチャ具体的な返信。

「本物だ。これは検索を通ってきた、本物の問い合わせだ」

後で確認すると、最初のメールもきちんとした問い合わせでした。結局その日だけで、質の高い問い合わせが2件。

その恩人のサイトは、いまもGoogle検索で上位を取り、GoogleのAI概要(AI Overviews)にも頻繁に表示され、ChatGPTからも参照されています。AI検索に表示されるまで、リリースからたった1週間でした。

弱者には、弱者の戦い方がある

大手の真似をして記事を量産しなくても、高額な月額費用を払わなくても、正しい実装と「戦うフィールドの選択」さえあれば、弱者にも勝ち筋はあります。

私はいま、この「AI検索対策」を、かつての恩人のような「予算はないが、志はある」方々に届けたいと考えています。

恩人には成果報酬で引き受けましたが、その試行錯誤をパッケージにまとめ、いまは診断とフル実装を 30,000円(税抜)で提供しています(料金の内訳と業界の費用相場はこちら)。業種や競合によって、正解に辿り着くまでの試行錯誤は必要です。ただ、その試行錯誤のリスクをあなたのお金に乗せる必要はない、というのが私の考えです。

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